書きもの日和。

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紅の豚「飛べねえ豚はただの豚」は間違いです

 バック・トゥ・ザ・フューチャーで個人的に一波乱あったのと同じ金曜日、私は「マツコ&有吉かりそめ天国」も見ていました。怒り新党のときからちょいちょい見ていたのですが、つけるとつい最後まで見てしまいがちな番組のひとつです。で、そのとき、メルヘンマツコが降臨してジブリ映画の話になる、という面白い流れになったので、ふと思い立ちました。

 ということで今回は、ジブリのいぶし銀?紅の豚についてココ重要案件を述べてみたいと思います。

 

 = 目 次 =

 

 

 文頭の一波乱についてはこちら ↓

 バックトゥザフューチャーノススメ - 書きもの日和。

 

紅の豚」ざっくりあらまし

 

 1992年公開。宮崎駿監督作品。主演(声)森山周一郎

 大恐慌の時代。イタリア、アドリア海のほとりにて。ポルコは腕利きの飛行艇乗り。空賊退治などで賞金を稼ぎ、名を上げていた。群れない一匹狼…否。この男、元人間の豚なのだ。相棒の赤い飛行機を気分で駆る暮らしの中、ポルコはアメリカの実力者カーチスと出会い、飛行艇乗りとして、また一人の男として、互いの名誉を賭けた因縁を持つことになる…。といった感じ。

 

紅の豚」ココ重要

 

 この映画について最も有名かもしれないセリフが「飛ばねえ豚はただの豚だ」。ポルコが大切な人との会話の中で漏らしたワンフレーズです。

 お気づきでしょうか。標題で記した「飛べねえ豚は~」は勘違いされがちな間違いなのです。

 

 つまり。

 

 大切なのは、できるかできないか、じゃない。やるかやらないか、だ。ってことです。

 

 そのあたり、主人公の心持の変化を表現してる、と思うのがこのBGM。

 「時代の風ー人が人でいられた時ー」です。久石譲作曲。

 

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 作品冒頭で流れるワクワクするような一曲なのですが、実はこの曲、後半のとても大事なシーンでもう一度かかります。音のアレンジを変えたりしてはいないのに、曲が流れている場面の持っている気配が違うので、言い換えれば主人公の心持と佇まいが違うので、こちらに与える印象も異なって聴こえるのです。

 この音楽的演出は、前半のポルコと後半のポルコの変化の対比を際立たせるのに一役買っている気がします。ですから、敢えて音を重ねたんじゃないかな、と私は思います。

 

 このあたりの考察、個人的にものすごくアガるんですが、どうも共感されることが少ないので不思議で仕方ありません。

 

 宮崎映画はサントラも聴き心地良好。「狂気ー飛翔ー」なんかもかっこいいですよ。ピアノの主旋律が弦楽器サウンドに爪を立てるみたいに鳴ってて、緊迫感がある。「時代の風~」との共通項は「飛ぶ」ところですね。

 

 

 

 

 

紅の豚」おまけ

 

 共通項と言えば、先述の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と今回の「紅の豚」にも意外な共通点がありましたよ。

 女は男の伝言板じゃない(はず)というようなところです。

 興味のあるかたは確認してみてくださいね。