書きもの日和。

ぴよこむしの徒然雑記です ひよこむしだったこともあります

文系初心者が独学で消防設備士乙6資格に正答率9割で一発合格した話

 

お久しぶりです。ぴよこむしです。

いろいろあってこのたび、消防設備士乙種6類の資格を取得しました。

志した経緯なんかはまあ横に置くとして、ここでは思い立ってから合格に辿り着くまでのあれこれを記してみたいと思います。

 

もくじ

 

 

勉強前の筆者のスペック

・ごりごりの文系。高校途中から理系科目は捨ててる

・こういうお勉強らしいお勉強自体超ひさしぶり

・履歴書に映えるような資格は持ってない

・平凡な勤め人(内勤寄りのお仕事)

 

 念のため書きますがこの資格はがっつり理系です。

 そんなんで何故にこの資格を? という状態ですね。とんだていたらくです。

 

使用教材

・消防設備士第6類令和5年版(公論出版)

 

・わかりやすい!第6類消防設備士試験/工藤政孝編著(弘文社)

 

 上の公論出版の方をメインテキストとして、下の工藤政孝編著の方をサブテキストとして使いました。二刀流です。当記事においてはそれぞれを「公論本」「工藤本」と呼びならわすことにいたします。

 

 2冊それぞれの特徴はこんなふうだと個人的には思います。

 

 公論本

 解説より問題が多い。説明文がシンプルで硬派な語り口。概要図?(説明を図にしたもの)が時に文面の簡潔さを補ってくれる。基本的に過去問がそっくり掲載されていて参考になる。選択肢を含め要点が繰り返し出てくるため反復からの記憶に役立つ。本試験同様「消防関係法令」からページが始まる。

 

 工藤本

 問題より解説が多い。やさしい言葉使いで分量を使ってでも噛み砕いて説明してくれる感じ。科目ごとに問題がバランスよく載っており試験対策には十分。暗記対策の語呂合わせが秀逸。ただし「機械に関する基礎知識」(ボイルシャルルの法則とか力のモーメントとか)からページが始まるので文系人には厳しい船出かも。消火器のカラー写真がGOOD。

 

 あくまで筆者が使った本においては、の話です。

 今後なんらかの改訂がかかる可能性ももちろんありますよ。

 

 これ1つで十分だ、と何かの参考書や教材を推す人を時々見かけますが、それは人によるので、自分はどうなのかを主軸にして判断したほうがいいです。またそれはやってみなければわからないので、やってみてハマらなければ別の方法論を試してみればいいと思います。

 

 筆者の場合は先に工藤本を買って機械基礎で軽く挫折した後、公論本を買い足して持ち直し、公論本メインのやり方に変えていきました。筆者は大学で法律関係の講義を取ったことがあったので、公論本の方が入っていきやすかったです。部分的にわかりにくいと感じるときは、工藤本をめくったりネットで記事を検索したりして補完しました。

 

 のちに、機械基礎分野の難易度は工藤本より公論本の方が上だとわかるんですがね。それはもう少し先の話です。

 

 

勉強期間

 2か月半強もしくは3か月弱です。本当のところ3ヶ月はあってほしかったのですが足りず、試験日を先に伸ばすくらいならとにかくやってみようと考えました。3ヶ月ほしいというのは、けれど特に根拠があったわけではありません。なんとなくです。中身も何もわかってないうちから勉強期間を定めるのは順序が少し違うかもしれませんが、筆者は締切がないと積極的に動けないタイプの人間でしたから、とにかく期日(試験日)を定め、参考書を2周まわすことを目標に定めました。1周目で何が必要な知識なのかを眺め、2周目で記憶をちゃんと刻む。そういう算段でした。が、勉強を始めると思い描いていたのと少し違う様相になりましたので、その詳細はまたのちほど。

 

勉強時間・勉強場所

 もっぱら自宅にて夜、家の用事を済ませてから寝るまでの間、勉強しました。およそ1日あたり2時間くらいでしょうか。平日はまれにできない日もありましたが休日は7~8時間やることもありました。…そう考えると、1日あたりの平均時間はもう少し多かったかもしれません。

 

 独学で資格等の勉強に取り組もうとしたとき、いちばんネックになってくるのが時間の確保です。いつも通りの暮らしをして残った時間で勉強しようとするとうまくいきません。ああもうこんな時間だから寝なくちゃ。今日こそやろうと思ったのに無理だったな。明日にしよう。そうなりがちです。

 

 ですからとにかくスタートを切ること。勉強するリズムを作ることが大切。

 

 筆者の場合は帰宅後の行動の狭間を詰める意識を持ちました。すなわち、買物品の片付け、入浴、洗濯、洗濯物の始末、食事の支度、食事、食後の片付け、そういった行動の合間にスマホを触ったりテレビを眺めたりする時間が挟まりがちだったのを、なるべく排除したのです。

 

 塵も積もればなんとやら。これで結構勉強に充てられる時間が稼げました。普段どれだけだらだらしているのかがよくわかります。そのようにして「さあやるぞ」という意欲が高い最初の頃において、自分を軌道に乗せてあげるのが合格への第一歩だと思います。

 


 ここで補足をひとつ。勉強について大切なのは理解の広さ・深さです。かけた時間そのものではありません。だから「今日は○時間もやったから十分だ」という考え方はちょっぴり危険です。

 

 たしかに結果を出すためには時間が必要なのですが、かけた時間がそのまま比例して成果に直結するかというとそうとは限りません。乙6資格は消火器のスペックだけでなく、関連法令や機械まわりの基本知識など多角的な試験範囲が設けられていますので、ジャンルによってどうしても得手不得手が出てきます。科目によって自分が理解するために必要な時間が異なりますから、所要時間は理解の密度に正比例するとは言い切れないのです。

 

 

勉強への慣れ

 使用教材の項で参考書の最初の掲載科目との相性について触れましたが、察しの良いかたは「苦手科目を先延ばしにしただけで克服してないじゃん」とお気づきでしょう。これについては説明できることがありまして。

 

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