逆転劇は劣勢の後だからこそ
バンカーからのチップインバーディー。
かつて15歳の石川遼選手が華々しくその名を轟かせた名場面を、今日報道ステーションが流してくれました。2007年5月20日のことだったそうです。
その当時のこと。勤め先で、よくよく絡んでくれる(というか絡んでくる?)上司の男性がいました。私はけれど、その交流を決して嫌だとは思いませんでしたので、たとえ業務が立て込んでいたとしても、比較的自然に会話を受け止めることができたように思います。いつものように、そのアマチュア優勝の話も向こうから振られて始まりました。私はそのときある種のコミュニケーションとして、
「すごかったですよね、あのチップインバーディー!」
と軽く盛り上がってみました。
すると上司は楽しそうに笑いながら、
「チップインってことはね、その手前のアプローチを失敗してるんだよ」
と教えてくれました。
ゴルフを知っている人にとってみれば当たり前のことなのでしょうが、私にとってはちょっとした目からうろこでした。そのままで終わらなかったから彼は飛躍できたんですね。
その上司はやがて退職してしまうのですが、この人は高校野球の大ファンで、とりわけ地元の高校を贔屓にしていました。チームの学生さんとコンタクトを取り、試合を見に行くぐらいに、です。
2020年5月20日、高校野球の開催中止が決まった今日にあって、そんなかつての上司のことがより色濃く思い出されました。
逆境でも、負けない気持ち。みんなが今持っていたいものですよね。
元気でいてくれたらいいな。私も元気でいなければ。そう思いました。
2020.6.10 追記
甲子園での交流試合が開催されることになりましたね。
何かと制約は入りますが、この夏の印象は確実に変わったはず。
みんな、がんばれ!