書きもの日和。

ぴよこむしの徒然雑記です ひよこむしだったこともあります

冷やしうどんをめんつゆ以外で食べたい

 常温で置いておいたキットカットが、パキっと折れずにくにゅっと曲がりました。まごうことなき夏です。

 

 現在、冷やしうどんに魅了され中の私。めんつゆの水割りをぶち込むスタイルでやってきたのですが、具材を変えたりしながら、もう少し別の味で食べられないかなあと考えるようになってきました。

  

 冷やしうどんの事始めエピソード↓

 夏、ひんやりらくちんランチを食らう。 - 書きもの日和。

 

 

 それでちょっぴり検索なんぞしてみて。

 いろいろあってこちらのレシピに出会いました。

 

絶品!味ぽんで豚しゃぶ冷うどん by ハートキャンディ 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが332万品

 

 

 自炊っぽいことをする機会が増えたので、とりあえず買ってはみたものの、まだ使っていなかったポン酢がちょうど手元にあったので、渡りに船。所持銘柄は奇しくも「味ぽん」でしたので、これにしよ、と相成りました。

  

 今回参考にさせていただいたのはおつゆの部分。ちょっぴり残っていた豚肉も偶然あるにはあったのですが、とりあえずポン酢ベースでごま油をちょい足しするおつゆを試したかったのです。そのとき大根は買わないとなかったし。シンプルに小ねぎときざみのりで仕上げることにしました。

 

 要するに、ポン酢を4倍量の水で割ってごま油を垂らせばいいのね。

 おおざっぱな私はそのように理解しておつゆを調合しました。

 いつものように流水でほぐしたうどんを器に入れ、具材を撒いておつゆをかけます。

 結果。

 

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ふつうにうまい

 

 どちらかというと酸っぱい系が得意ではなく、どんなものだろうとドキドキしていたのですが、ごま油がとてもよい風味を醸し出してくれる、さっぱり美味しい一品にできあがりました。なるほど、豚しゃぶや大根おろしとの相性もよさそうだし夏にピッタリ。

 テイスティングしてみて、ポン酢の量はなるべく正確にすること、ごま油は恐れずに入れちゃって大丈夫なこと、を注意点として心に留めておくことにしました。あとは自分なりに調整すればオッケーです。とひそかにリピートを誓うのでした。

 

治らない病気?気づかない病&やらない病

 スーパーの棚に品物が戻ってきている気がします。すっからかんだった即席ラーメンの棚がきれいに埋まっているのを見ました。何かを欲しいなと思ったときにすんなり買える、というのは実に幸せなことだったんだなとしみじみ感じました。日常が地続きで流れていたら、ありがたみに気づけなかったかもしれません。

 そのように、失わないと存在の価値に気づかないケースがままあります。気づかない病、と標題で記した件です。

 

 外出自粛時のお買物&自炊エピソードなら↓

 マカロニの罠 とかく料理?は難しい - 書きもの日和。

 

 たとえば風邪を引いてしまったとき、普通に過ごせていた昨日までの日々が途端に恋しくなったりしませんか? たとえ極上の幸せエピソードがなかったとしても、熱もない、咳やくしゃみも関係ない、そういう平凡がどれだけ素晴らしかったことか。と、思い知るのです。

 そして、学校を休んだり仕事に無理矢理出たり辛い思いをして、いつしか心の中で強く思うのです。風邪を引かないようにしなければ。体に気を付けよう。いつも通り万歳、と。気づかない病からのセルフメデュケーション*1の一例ですね。

 

 ところが。 

 喉元過ぎればなんとやら。治ってしまうと、昨日立てた誓いもすっ飛んでしまうのが人の哀しい性。そうして人は過ちを繰り返すのです。

 

 やらない病、と標題で記した件ですね。

 

 上京したり独り立ちしたりで、実家を出る運びになった時も、同じようなことが起こります。家を出て自活することによって、それまで当たり前だった実家暮らしというものがどれだけ恵まれていたのだろうと思い知ります。

 ごはんが出てきて、お風呂が沸いてて、物資やお金をねだることもできる(叶うか否かは別として、そういう相談ができる環境にある、ということが価値)。一人暮らしは言ってみれば「井の外の蛙」。一人で生活を回しながら、親のありがたみを味わう時間でもあると思います。

 

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気づかない病だったことに気づいたときの筆者


  

 ところが。

 そう思うんだったら、実家に顔を見せに行くなりなんなり、感謝を行動で示せばよいのに、学校が忙しい、仕事が忙しい、デートが忙しい、趣味が忙しい、などと自分の都合で動いてしまいがちなのが自活の難しいところ。家族を持てば、時間と手間の工面がより大変になります。

 

 こちら、気づかない病からのやらない病のよくあるコンボです。

 

 そうこうしているうちに大切な家族は少しずつ年老いていってしまいます。自立は自律。親孝行はなるべく「すぐやる課」の気持ちで、率先して動きたいものです。

 

 失恋など、良好だった人間関係が失われた時も該当するかもしれません。そこにぽっかり穴が空いてしまって、でも何物にもそれを埋めることはできなくて。気づかない病は周囲の環境から告知が舞い込むような病気ですが、このケースの直接的な告知は衝撃が大きめです。従来なら、スーパーの棚より症例が多そうですね。

 こちらは、突き付けられてから慌ててやらない病に取り組んだところで時すでに遅し、事態そのものの修復は不可能となっている場合もあり、気づかない病の早期発見が肝要と思われます。

 

 こと恋愛沙汰に関し厄介なのは、いろいろな意味で盲目になりがちというところです。たとえば身近にいる誰かが「気づかない病になってるんじゃ?」と気づいて指摘してくれたとしても、なかなかその告知に向き合わない患者さんが見受けられます。

 こんなにうまくいっているのだからそんなわけないよ、と取り合わなかったり、こんなにうまくいってる自分に横やり入れてくるなんて正直うざい、と迷惑がってしまったり。

 思い込み、自分自身への過信などから、患っているのに見過ごされてしまう。「当たり前」に慣れてしまい、そこにある価値に気づこうとする意識自体が働かなくなっていく気づかない病の怖いところですね。

 

 ですから、これらの病気は患う前に予防しておくのが大切なんだと思います。

 

 気づかない病やらない病は、いつ誰がなってもおかしくない、という意識を持つこと。それを忘れずにいること。

 

 つまり、それが大事なんじゃないでしょうか。

 

 

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大切な何かが駄目になってしまう前に


 そのために自分ができることをする。ちゃんと続ける。

 単純だけどとても難しいことです。にんげんだもの

 

 わかっているからこそ、せめてこれ以上駄目にならないように気を付けよう。と帯を締め直す筆者なのでした。

 

 ちなみに、当記事内に登場する病名は、概念をわかりやすくするための造語であり、医学的な呼び名ではありませんよ。念のため。

 

 

 

*1:様々な体調不良について自分で取り組むこと

紅の豚「飛べねえ豚はただの豚」は間違いです

 バック・トゥ・ザ・フューチャーで個人的に一波乱あったのと同じ金曜日、私は「マツコ&有吉かりそめ天国」も見ていました。怒り新党のときからちょいちょい見ていたのですが、つけるとつい最後まで見てしまいがちな番組のひとつです。で、そのとき、メルヘンマツコが降臨してジブリ映画の話になる、という面白い流れになったので、ふと思い立ちました。

 ということで今回は、ジブリのいぶし銀?紅の豚についてココ重要案件を述べてみたいと思います。

 

 = 目 次 =

 

 

 文頭の一波乱についてはこちら ↓

 バックトゥザフューチャーノススメ - 書きもの日和。

 

紅の豚」ざっくりあらまし

 

 1992年公開。宮崎駿監督作品。主演(声)森山周一郎

 大恐慌の時代。イタリア、アドリア海のほとりにて。ポルコは腕利きの飛行艇乗り。空賊退治などで賞金を稼ぎ、名を上げていた。群れない一匹狼…否。この男、元人間の豚なのだ。相棒の赤い飛行機を気分で駆る暮らしの中、ポルコはアメリカの実力者カーチスと出会い、飛行艇乗りとして、また一人の男として、互いの名誉を賭けた因縁を持つことになる…。といった感じ。

 

紅の豚」ココ重要

 

 この映画について最も有名かもしれないセリフが「飛ばねえ豚はただの豚だ」。ポルコが大切な人との会話の中で漏らしたワンフレーズです。

 お気づきでしょうか。標題で記した「飛べねえ豚は~」は勘違いされがちな間違いなのです。

 

 つまり。

 

 大切なのは、できるかできないか、じゃない。やるかやらないか、だ。ってことです。

 

 そのあたり、主人公の心持の変化を表現してる、と思うのがこのBGM。

 「時代の風ー人が人でいられた時ー」です。久石譲作曲。

 

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 作品冒頭で流れるワクワクするような一曲なのですが、実はこの曲、後半のとても大事なシーンでもう一度かかります。音のアレンジを変えたりしてはいないのに、曲が流れている場面の持っている気配が違うので、言い換えれば主人公の心持と佇まいが違うので、こちらに与える印象も異なって聴こえるのです。

 この音楽的演出は、前半のポルコと後半のポルコの変化の対比を際立たせるのに一役買っている気がします。ですから、敢えて音を重ねたんじゃないかな、と私は思います。

 

 このあたりの考察、個人的にものすごくアガるんですが、どうも共感されることが少ないので不思議で仕方ありません。

 

 宮崎映画はサントラも聴き心地良好。「狂気ー飛翔ー」なんかもかっこいいですよ。ピアノの主旋律が弦楽器サウンドに爪を立てるみたいに鳴ってて、緊迫感がある。「時代の風~」との共通項は「飛ぶ」ところですね。

 

 

 

 

 

紅の豚」おまけ

 

 共通項と言えば、先述の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と今回の「紅の豚」にも意外な共通点がありましたよ。

 女は男の伝言板じゃない(はず)というようなところです。

 興味のあるかたは確認してみてくださいね。

 

 

 

バックトゥザフューチャーノススメ

 インディージョーンズ、ET、グーニーズターミネーターロボコップ、ダイハード…80年代というのは、エンターテインメントとして魅力的な洋画にあふれた時代だったと思います。

 そして今回の本題、バック・トゥ・ザ・フューチャー

 このたび金曜ロードショーが、視聴者リクエストが多かったとのことで放送してくれました。たしかにかつて、金ローのほか、ゴールデン洋画劇場や日曜洋画劇場など、テレビでの映画放送枠が多くあった頃、よくよく放送されていました。

 ということで、鑑賞記念にこの良作について記してみます。

 

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淀川長治氏や水野晴郎氏の名(迷?)解説も番組ならではだった

 

 それではあらましをば。

 

 1985年公開。ロバート・ゼメキス監督作品。マイケル・J・フォックス主演。製作総指揮にはスティーヴン・スピルバーグの名が。

 高校生の主人公マーティはちょっとしたトラブルにより、友達の科学者ドクの発明した車型タイムマシンで、30年前にタイムスリップしてしまう。はからずも両親の出会いを邪魔してしまったマーティは、自身の存在存続を賭け、また、元の時代へ戻るために奔走するのだが…。という具合の、コメディタッチのSFアドベンチャー

 

 個人的なみどころをば。

 

・抜群のテンポ感

 序盤の些細な描写が見事な伏線として作用し、物語を軽快に転がしていきます。ディテールを掘り下げるほど面白い。続編に入ると、Part1・2・3にまたがる仕掛けも登場。順番通りの全制覇を推奨します。

 

・時代間ギャップのコメディっぷり

 マーティが過去を見た景色、ドクが未来を見た景色。二つの時代をまたいで描くことで、世代間ギャップが双方向から考察できます。価値観は経験で育つ。お互い間違っていないからこそギャップが埋まることはない。これもこれで、ちょっとした「すれ違いコント」だと思います。

 

・高校生主人公と老齢科学者の友情と絆

 年の差コンビの絶妙な掛け合いとお互いを想う心が繋げる奇跡。上記のギャップなんて、二人にとってはたいした障害にならないんです。

 

・音楽まわりの楽しさ

 とりわけエッジの効いた時間トリックは見もの。映り込む楽器も多く、プロダクトプレイスメント*1(音楽以外もいろいろソリッド)を感じるのもあり。

 

・親子それぞれの成長

 マーティのお父さんジョージは、弱気で残念なキャラクターなのですが、未来から来た息子の影響を受けながらさまざまな巡り合わせで得た力で運命を切り拓いていきます。そのネガティブを一部受け継いでいる息子マーティもまた然り。

 

・行き詰まっているような「今」を切り拓く勇気をくれる

 自信がなくて二の足を踏んじゃうようなときも、一歩踏み出そう。そんなエールがこめられています。

 

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楽しみながらちょっとだけ強くなれる

 

 此度のオンエアはフル尺ではなく、あちこちカットされていました。洋画の場合、見たことがあって話を知っていると、今回はどう翻訳されているのかな、という興味も湧くのですが、確認したかったところが切られていたので、個人的にはちょっぴり残念でしたね。CMの入りどころも回によって変わったりします。

 

 DVDは持っていないのに結構細かく覚えているのは、かつてビデオに録画して繰り返し見ていたからです。織田裕二版の翻訳がこなれてて好きでした。三ツ矢雄二氏のバージョンが最も多く放送されていた印象で、さすがの安定感。今回のマーティは山寺宏一氏でした。山ちゃんはほんと器用。

 そういう経緯があったので、スポンサーCMに織田裕二氏が登場してきたときはちょっと面白かったです。たまたまかしら?

 

 文化祭の教室で流していたビデオでバックトゥザフューチャーを覚えるほど見た。

 

 かつて「アメトーーーク」の「中学イケてない芸人」で、笑い飯の西田さんがそう言って笑いを誘っていましたが、カット箇所に気づく私もまあまあ同類です。今回3週連続でシリーズを放送してくれるということでしたが、だったら録画しとこう、と思うくらいには好きです。

 

 ところが。

 

 どういうわけか録画が途中で切れてた…

 

 

 

 

 

 

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言葉を失う筆者

 

 

 録画データの不具合を正常補正する発明してもらえませんか?

 とドクに頼んでみたいもんだ。

 

 

 

*1:広告の一種。社名や商品名を創作物の中に登場させること

楽しむはずが苦行に…人がゲームに溺れてしまう理屈

 スマホタブレットが生活に定着して、ゲームもすっかりモバイル化しましたね。動かせるという意味では、ゲームボーイやらそれ以前のゲームウォッチやらだって持ち運べましたから、正確ではないかもしれませんが。ネットでいつでも繋がっているゲーム空間を持ち歩けるようになりましたね。の意です。

 おうちとかでゲーム機で遊ぶよ、って人ももちろんいますけれど、要するにゲームとの接し方に気軽な選択肢が増えたって感じでしょうか。

 

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気づいたらなんとなく触ってたり

 

 アプリゲームとかオンラインゲームをしていると、よくよく開催されるのが「イベント」と呼ばれるもの。

 期間限定でちょっとしたミッションが用意されたり、ゲームリリースの周年記念や登場キャラクターのお誕生日に紐づけたお祝い事があったり、クリスマスやバレンタインなどの行事時期ならではの企画が発信されたり。

 ゲームによって趣旨はさまざまですが、とにかくユーザーを飽きさせないよう、ゲームを開けてもらえるよう工夫するのがその運営元のお仕事なんですよね。収益をあげるためには集客をしなければいけませんから。

 

 で、よくよく出くわすのが、時限でユーザー同士を競わせ、順位付けするイベント。到達順位によって得られる報酬が変わり、有益なアイテムや魅力的な称号などのために「頑張る」必要のあるものです。

 すなわち、そのコンテンツが好きであればあるほど、また、「推し*1」への愛が深ければ深いほど、どうにかしてあの順位まではたどりつかねばならぬ、という使命感や目標に駆られてしまうのです。結果を出すためにはたくさんプレイしなければいけません。操作精度(パズルっぽいものなら連鎖数の多さ、バトルっぽいものなら勝利数の多さ、等)でアドバンテージは増しますが、自身の結果の最大値を出すならとにかく時間をいかにして捻出するか、ということになってくるのです。

 

 そしてだいたい、そうしたイベントには期間限定でガチャ/ガシャがくっついてきます。いわゆるガチャガチャ、ガシャポンなどと呼ばれるものがありますよね。かつて駄菓子屋さんの店先などで見かけたそれは最近、空港や観光地などにも設置され、いろいろな人が楽しめるものになっています。それと同じ機能を持ったものがゲーム内にも設置されているんです。 

 ゲームでは、イベントが有利に進められるキャラクターやアイテムなどを引くことができますが、現実の躯体同様必ずしも欲しい対象が手に入るものではありません。よいものほど排出確率が低く、たくさんやらないとゲットするのが難しくなっていたりします。

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運試しでありちょっとした肝試しでもある

 

 短い尺で引ければ勝利、叶わなければ爆死。頑張る人はここも頑張ります。というか、イベントの結果よりガチャ自体の結果を重んじる向きもありますね。対イベ、ということに限らず、シンプルに、強い、かわいい、かっこいい、といった理由で「欲しい」衝動に囚われたりもするものです。

 

 そこでガチャを引くための材料となるのが俗に言う「石」。ゲームにおける特別なアイテムになります。石は基本的にゲーム内での自身の成果で得られますが、足りなければリアルのお金で購入し、増やすことができます。そこはほら、ネット環境下ですからさくっとクレジット決済できてしまうんですね。これが運営氏の最もオーソドックスな収益達成手段で、このようにガチャを引くため等にお金を使う行為を「課金」と呼びます(他、特別なシナリオを獲得するため、など課金要素はゲームにより多岐に渡ります。石に当たるアイテムの名称もまたゲームによりけりですが、「お金をかける」という用途は共通しているわけです)。

 大切なご家族が知らないうちにゲーム課金でお金を使いこんでしまうようなケースも発生していますので、楽しく遊ぶためのツールだったはずのゲームもまた、付き合っていく上でより注意の必要なものになってきていると思います。ちなみに、前述のようにゲームのために自分の時間を費やすことは「時間課金」と呼ばれますね。

 

 はじめの方でイベントは期間限定と記しました。そう、そんな頑張りタイムも、該当イベントが終わればおしまいです。お疲れさまでした! とこれでひと段落できるのかと思いきや、なかなかそうは問屋が卸しません。なぜなら、イベントは往年のマシンガン打線のようにポコポコ続くからです。クリスマスイベントが終わったら年越しイベントが控えている、ざっくり言えばそういう感じですね。ゲームの運営氏はそのように、なるべくユーザーに離脱されないよう一手も二手も先を読んでいるのです。

 

 順位など、なまじイベントで成果を上げてしまうと、それはそれで苦しくもなります。また勝ちたい、このランク付けを維持したい、それ以上落ちるのは嫌だ、といったような気持ちが生まれるからです。ものによりますが、他のユーザーと友達関係(フレンド、等の呼び方で個別に特別なつながりを持つ状態)になれる機能が備わっているゲームだと、そちらの動向によけい気持ちが左右されることもありますよ。あのフレさんは今回のピックアップガチャ引けたんだなー自分も欲しいなー、とか、こっちのフレさんは今回〇位以内に入ったのかー次イベでは負けたくないなー、とか。

 

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そしてスパイラルに突入

 

 そんなふうにして、いつの間にかゲームばかりに気を取られている状態ができあがります。イベントで結果を出すことが目的になると、だから遊び方も変わってきます。効率よく結果を出すための方法論は、必ずしも自分が楽しくプレイできる進め方と合致しないからです。気持ちと行動の乖離は精神衛生上よろしくありません。それでも「やーめた」とはなりにくくするために、運営氏はシステムサービスの改変を行い、アプリケーションのアップデートを繰り返すのです。

 

 更に。

 気に入っているゲームが一つだけとは限りませんよね。嗜んでいるゲームが複数あれば、それぞれのコンテンツでイベントたちを回していかないといけません。とりわけゲームをポジティブに楽しんでいる人は、端末を複数所有して人一倍ゲームに時間を費やしたりもします。俯瞰で見ればだいぶゲームに浸食された格好なのですが、それでもプレイしてしまうのがゲームのゲームたるゆえんなのです。

 

  といった具合に、ゲームユーザーは時に、苦行と感じながらゲームユーザーを続けています。みなさま、どうかご無理なさらず。

 

 最後に補足。

 ユーザー目線で当記事を書いたため、なんとなく「ゲームの運営」氏の存在が「善良なユーザーを良からぬ方向へいざなうもの」みたいに感じられてしまうかもしれません。が、そのような執筆意図はないですよ。運営氏はお仕事をしているだけなのです。基本的に無料で楽しめるものをくれるかたがたで、より楽しむためのサービスを提供することで食っているかたがたです。ですから綱引きは続きますし、お互いの利害は完全一致できませんけれど、立場を理解し合い、よい関係性を築けたらいいですよね。運営諸氏が舵取りの腕を上げて、長生きするコンテンツが増えていったらいいな、と私は思います。

 

*1:該当カテゴリ内において特に気に入っている対象を端的に指す言葉

夏、ひんやりらくちんランチを食らう。

 夏です。今年は春、お花見もろくにできず、なんだか冬が夏に直結してきた気すらしました。実際、温風機をしまったのと扇風機を出したのが同じタイミングでしたからね。

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日光はビタミンDの生成に有益なんですよ

でも暑いもんは暑い

 

 お台所に立つのもしんどい、というのは夏の炊事勢あるあるではないでしょうか。

 夏バテするには早すぎるけれど、なんだかさっぱりしたものが食べたくなりました。手間はかけたくないので、さくっと冷やしうどんを作ってみました。レシピ的にはざっくりこんな感じ。

 

 うどん1玉(水でほぐしたらすぐ食べられるやつ)

 細ねぎ適宜(小口切り)

 揚げ玉適宜(市販のやつ)

 たまご1個(専用容器でレンジで50秒温めたもの)

 しょうが適宜(冷蔵庫にあったチューブのやつ)

 ☆めんつゆ50cc

 ☆水150cc

 

 材料を器に入れたら☆をかけつゆにして注ぎ入れる。完成。

 うーん簡単。火を使わないって素晴らしい。

 細ねぎと揚げ玉はけちらずドバっと。きざみ海苔、かつおぶし、白ごま、大葉、しらすあたりを組み合わせて入れても良さそう。あ、油揚げ。甘辛きつねを作り置きしておけたら、こういうとき便利だな。…まあ、それは行けたら行くってやつで。

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スタッフ全員でおいしくいただきました

 

 夏と言ったらどうしても「冷やし中華」の方がメジャーなんですが、冷やし中華は具材を刻んだり用意するのがめんどくさいのです。この間タモリさんが作っていた冷やし中華はきゅうりと大根おろしだけで成立してたけど。熱したごま油で仕上げるというオツなレシピでした。タモリ倶楽部参照。

 というわけで、おうちでは現状ぶっかけうどん推し。

 おいしいごはんは人を幸せにします。

 

 

 

PC機器の修理で宅配業者さんを呼んだら

 先日、誤ってハードディスクのデータを破損してしまい、業者さんへ修理依頼をすることになりました。私物の外付け機器です。修理業者さんが機器の集荷・梱包・発送を某宅配業者さんに頼んでくれたのですが、いろいろと発見があったので、備忘録がてらにそのときのことを書いておくことにします。

 

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記憶を取り戻すために

  

 指定した日時にやってきた運送屋さん。ここからは玄関先でのやりとりになります。

 

 まずは梱包です。運送屋さんは折りたたまれていた段ボール箱を手早く組み立てて補強のテープ留め。用意しておいた機器一式(ビニール袋にまとめて入れていたのですが、渡すのは中身だけでよいとのことで、ハードディスク本体と付属のコード)を渡しました。すると別途、段ボールの枠の内側に透明のフィルムが張られたようなパーツが登場。フィルムの部分に機器一式を挟んで両端のクラフト部分を折り曲げると…

 フィルムが引っぱられてハードディスクとコードにぴたっと密着。シュリンク包装されたみたいになった!

 そしてシュリンクされた機器たちを伴った段ボールパーツを、最初に組み立てた段ボール箱に入れます。段ボールパーツは両辺が上げ底になっていて、中央の機器が直接段ボール箱の底に触れないようになっています。移動中の振動を滞空で回避するわけですね。サイズぴったり。段ボールを閉じれば梱包完了です。

 透明のプチプチ緩衝材とかは必要ないと修理業者さんからは説明されていたけれど、こういうことだったのかーと感服しました。

 

 用意していた伝票(いわゆる送り状)を渡し、着日の確認等をしたら代金のお支払いです。修理業者さんからの指定で運賃関係は私持ち、その場での現金決済でした。まずは箱代、続いて梱包発送代、と2回に分けて払いました。これは宅配業者さんの処理上の都合と思われます。

 たまたまその宅配業者さんが某ポイントカードと提携していたため、お支払いのとき貯まっていたポイントを使うことができました。この発想はなかったな。発送だけに。

 

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あとは中身がどうなるかなんだが

 

 かくして記憶喪失のハードディスク氏は旅立ったのである。はたしてその運命やいかに。